2012年7月1日
雨の朝
びいどろのような景色を
ひとり窓から
ながめていた。
さっき
あなたと一緒にさした
水色の傘は
まだ雨のしずくで濡れている。
あたしたちには
時間が足りない。
朝がくれば
あなたはあたしの前から
行ってしまうから。
あなたはあたしの肩を
優しく抱いて
一緒に朝の雨の中を
歩いてくれた。
このまま一緒に
いられたらいいのにね
あたしのワガママを
あなたはちょっと困った表情で
そして少し笑って
聞いていた。
アスファルトの
においがたちこめる中
あたしたちはキスをした。
雨がいっそう激しく
あたしたちの傘を叩いた。
もうここから
出なくてもいいように。
離れなくてもいいんだよ。
って
雨も応援してくれたのかな?
朝の雨は降り続き
あたしのちょっと悲しい心も
洗い流してくれた
カテゴリー: ポエム — より 11:51 PM
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